BPLJ

好奇心をくすぐる

手刷りのシルクスクリーン

BPLJは飯野 亮さんのお店。蚤の市通り沿いに佇む築100年を超えた蔵をセルフリノベーションし、2019年にオープンしました。薄明りの灯る店内には、飯野さんがデザインしたТシャツやジャケットなどの衣類、バック、アクセサリーのほか、輸入雑貨やイラストなどがディスプレイされています。

「もともと物を作るのが好きでした。洋服は小学生くらいの頃からすげー好きで」と飯野さん。ファッションビジネスやアパレルデザインを学ぶためにNYの大学に進学し、デザイナーとして独立、ブルックリンで17年間を過ごしました。ストリートアートで有名なブッシュウィック地区にちなんだ店名には「友達とやっていたブランドBushwick Print Laboの Japan支部」との思いが込められています。

「無地のTシャツとか真っ白の紙とかが、刷ると色が入ってグラフィックができるシステムが面白くて、やりたいなって」と、アメリカで出会った手刷りのシルクスクリーンにこだわります。技法は独学ですが、「勉強した人からは、一般的なやり方とは違うけど、それ間違いないよね」とお墨付き。枠も自作し、デザインからプリントまで好みに合わせて仕上げます。また、ゴム系のインクは通気性に欠けるため、染み込み系や環境に負荷をかけないエコフレンドリーなインクを用途に合わせて使用しています。

乗るのもいじるのも好きなバイクやちょっと気持ちの悪い目玉など、好きなものがモチーフのイラストはどれも独創的。わざと手描き感を出したジョンレノンが乗っていたバイクのTシャツはロングセラーだそう。店内を後にする頃には、NYのファッションやカルチャーに触れた気分に。好奇心をくすぐるお店です。